タイムマシンの日常化
「あ~面白かった」
「スリルがあって、最後までハラハラしたなぁ。」と、”タイムマシン”という映画を見終わったA男は呟いた。
非日常的空間を楽しんだ彼は、現実に戻った。
それからというもの、A男はタイムマシンに興味がわき、ある専門誌を読んでいた。
彼は「しかし、タイムマシンが不可能だとはね…」と科学誌を読んだ後、少しがっかりした表情を見せた。
その時である。
何か気配を感じたA男は「ん?誰かいた気がしたが気のせいか…」と確認した後、誰もいないことを確認し安心した。
時は移り、ここは2337年。
「気がついたかと思ったが、やはり違ったようだ。」と、B男はC男に言った。
C男は応えた。
「そうだな。しかし21世紀にはまだ、タイムマシンは不可能だと思われていたんだね。」
B男も頷いて
「それもそうだ。タイムマシンなんかあったら、理論が全て破綻してしまうのだからね。」と返した。
「しかし今日も面白かったな。」と2人は満足そうな笑顔をこぼしていた。
未来では、互いに干渉はできないが、鑑賞をできる技術で出来たタイムマシンの開発に成功し普及したことで、それが日常の娯楽として楽しまれていた。
2300年代になってからというもの、実際にその場にいって、鑑賞を楽しめるまでになっていた。
B男はC男に言った。
「それじゃ今晩も、楽しむのか?」
C男は答えた。
「もちろんだとも。これも楽しみの1つだからね。」
そしてB男はC男に頼んだ。
「じゃ、すごい時間を見つけたら、教えてよ。」
C男は喜びながら言った。
「もちろんだとも、特に21世紀初頭の、原始現代人のセックスは、刺激的で面白いぜ!」
時は現代に戻る。
そんな事はつゆ知らず、A男はウキウキしながら準備をしていた。
「今日のデートは何を着ていこうかな~♪」