願望実現①-ループ

ある男が願いを掲げた。


その男は「何が何でも願いを叶えてみせる」

という命がけの決断をしていた。


努力に努力を積み重ねた結果…


「何が何でも願いを叶えてみせる」

という状態が繰り返されていた。


そこで、その男は次に

「気合を入れすぎていた、願いを手放して、もっと楽になろう。」

と決め、行動を起こした。


すると…


「願いを手放し、もっと楽になった」

という状態が繰り返されることになった。


男は地団駄を踏みながら「次こそは、何が何でも変わってやる」と決め、行動を起こした。


すると…


「次こそは、何が何でも変わってやる」という状態が続いたのだった。


他にも…


「変わった」と思い込んでも「変わった」と思い込んだ状態が繰り返され

「具体的に行動を起こす」をしてみても「具体的に行動を起こす」という状態が繰り返され

様々な方法を試すと「様々な方法を試す」という状態が繰り返された。


しまいには、男は頭が混乱状態に陥ってしまった。

すると…

当然のように、混乱状態が繰り返された。


それでも、この男は諦めなかった。


その結果…

男はごく当たり前の、あることに気がついた。


「そうか、繰り返されるのか…」


そこで男は「これが宿命というものか…」と受け入れ、次のことを思いついた。


「であるならば、いっそのこと”幸せ”を感じてみよう。」


それからというもの、男には幸せな状態が繰り返さるようになったとさ。

その後、男に起きた問題とは?

続編「脳内麻薬」はこちら