願望実現②-脳内麻薬
その男は「繰り返す」という謎を解き明かすことに成功した。
であるならば「幸せな状態を繰り返せばいい」と思い立った。
だが男は、幸せな状態が不安定だということに気がついた。
これでは「幸せな状態を安定させるために努力する」という状態が繰り返されてしまう。
それはそれで、幸せな状態なので良いと思えたのだが、その男はまだ納得いかなかった。
そこで男は、自分へ疑問を投げかけた。
「そもそも、幸せとはどんな状態なのだろう?」
男は調べることの繰り返しとならないよう、慎重かつ直ぐに調査を開始した。
その結果「どうやら、脳内物質が関係しているらしい…」
「それは報酬系やエンドルフィンが関係しているもののようだ…」ということが分かってきた。
そして、更に調べると…
その物資を出すには、食事をすることやランニングが関係しているらしい。
男は「それでは弱すぎるし、継続が難しい」と考え「もっと、自動的にかつ永久的なものはないものか?」と更に調査を進めた。
その結果…
男は決断する。
「よし!これにしよう!」
男が実行した結果、男は今日も、幸せな状態を繰り返している。
それもほぼ自動的に。
その男が願いを叶えたいと思った理由は、幸せになりたいからだった。
その後「幸せの継続」が目的となったので、これで、願いは叶ったといえる。
男は今日も、幸せな状態を繰り返している。
それもほぼ自動的に。今日もそして明日も…
今日も男の脳内では、高らかに幸せの音楽がこだまし脳内物質が噴出している。
チャッチャチャッチャラ~♪
「よし!またレベルが上ったぞ♪」